山梨県甲州市(旧勝沼町)のトンネルワインカーヴにワインの格納に行ってきました。
トンネルを利用したワイン貯蔵庫です。
トンネルは明治時代につくられたもので、1997年にJR中央線の路線変更で閉鎖されていた深沢トンネルを旧勝沼町がJR東日本より無償で譲り受け、改装を行ったものだそうです。
土曜日にトンネルワインカーヴに格納にいくため、事前にワインを梱包しなければいけません。仕事を終え、帰宅後、木曜の夜までに梱包作業を行いました。
事前にトンネルワインカーヴの管理人さんに相談したところ、湿度が80%以上あり、保管中にワインボトルのラベルがカビやすいとのこと。
ラベル部分はアルコールで拭き、サランラップでカバーをして、新聞紙で梱包しました。そして認識するため番号をシールで貼り、準備完了。
(ワイン選びは、原酒店さんにもお願いしました。写真の包装は原酒店さんのいつもの包装で、事情を話して銘柄のラベルを貼っていただきました。)
でも、これを猛暑の中運搬しなければならず、それが問題です。

さて、土曜の当日、車への積み込み終了!
後部座席に満載&トランクには比較的安い価格帯のワインを何箱か積み込みました。(当然、原酒店さんから仕入れたワインは後部座席です。)
撮影者(運転手)によると、かな~り車が重く、ブレーキもききにくく、だそうですよ。
クーラーガンガンの車の室内からトランクへ空気が行くようにしたものの(撮影者:釣竿やスキー板などがトランクから貫通できるようになっている)、外気温が30℃を超え、猛暑日となりそうな予感。途中、あわててコンビニに寄り、ブロック氷を9個購入し、トランク部のワインの温度が過剰に上がらないようにしました。
中央道の渋滞を経て、午後ようやく勝沼のトンネルワインカーヴに到着!
おー、期待感一杯です!扉を開けると、トンネルの中は本当に冷んやーり!湿度調整(除湿機で)意外は全く手をかけていない天然冷蔵庫なんですよ。
トンネル内はゆるい傾斜があり、それを50mほど登り、奥まった場所に我々の借りている区画がありました。
ゆるい傾斜を登りながら、両サイドにある個人用のレンタル区画に思わず目がいきます。それぞれ借主なりの梱包方法、ワインの品種、ポリシーなどが垣間見れ、凄い興味深いです。さすがにワインに凝る人はこだわりを感じさせますねー。
(撮影者:アメリカ人が書いた「ワイン通が嫌われる理由」なる本もあるみたいですね。能書きの多いワイン通は苦手。ワインは好きだけど)
我が家は単なる好奇心&トライアルなんですけどね。さーて、格納開始!
なんだか、入れてみると壮観ですね。
セレブリティ気分ですねー(実態は全くセレブリティとはかけ離れた世界ですが)。
新聞紙に覆い隠され、いかにも高級ワインが入っていそうな雰囲気を醸している感じ(そう思うのは自分だけ?)。
格納の写真を見ると満杯近くと思われるでしょうが、ボトルを格納するときの組み合わせかたで、まだまだ入るので、翌日一部組みなおしました。
温湿計を保管している他の区画の方の計器を見ると、温度15℃、湿度83%。天然のワインカーヴ、よく思いつきましたね。
この夜、御世話になったのが、ワイン民宿「みゆき荘」さんです。
葡萄棚があるこじんまりとした民宿です。
器量よしの柴犬ハルちゃんがお出迎えしてくれます。
宿泊のお客さんには吼えず、出入りの宅急便業者などには吼えるという賢い番犬です。
自家栽培のぶどう棚。 こちらはデラウェア。夕飯のデザートにいただきました。
お客さんの食事に出したり、そのまま気に入ったお客さんには販売しているようです。
採りたてならではのみずみずしさ!酸、水分、甘味ともに満点です。
産地でいただくってすごいことですね、実感しました。
葡萄の王様、巨峰も栽培していました。
そのほか、甲州ぶどう、ゴルビー(山梨県内で開発、当時活躍していたゴルバチョフ氏の名前をつけた)などを栽培。
ゴルビーは翌朝のデザートにはじめていただきましたが、果汁分が多い大変美味な葡萄でした!
民宿の周辺には豊かに実ったさまざまな品種の葡萄畑があり、非常に豊かな気持ちにさせてくれるのでした。
日中はさすがに暑いのですが、朝晩はエアコン不要の気持ちの良い温度。
葡萄畑や山に囲まれ、清々しくいい気分転換になりました。
ワイン民宿みゆき荘さんの夕食。
自家畑の野菜などを使った、ワインに合う心づくしの料理の数々。
宿の女将さんは大変フレンドリーでお客さんを心から和ませてくれます。
料理はこの他に、出回り初めの秋刀魚、じゃがいものスープ、ぬか漬け(ワインにとても合う)などが出ました。
地元のワインをいただきながらどれもこれも大変おいしくいただきました。
女将さんの和やかトークで、ワイン1本、2本、3本とついついお酒が進みます。
ワインを追加するごと、チーズなど頃合いをみながら出していただき、他のお客さん全員と盛り上がってワインを酌み交わしつつ、食後は中庭でゆったりとみんなで宴会。
不思議なことに(いや、なんらかの理由はあると思いますが)、地ワインって、まったく悪酔いしない(翌朝に残らない)のです。
二人で3本飲むことはめったにないのですが、非常に気分よくスイスイ3本いけました。もちろん、翌日もすっきり。
1本目、蒼龍葡萄酒さんのシャトーソウリュー。欧州風の作りのワインです。
おいしくいただきました。ラベルがしゃれてますね。
この後、旭洋酒さんの「甲斐ノワール」ほか合計3本を飲みました。
ワインカーヴへの格納という目的で来たのですが、もちろんワイン醸造元(ワイナリー)めぐりも怠りなく。
近隣には「ぶどうの丘」という施設があり、甲州市の沢山のワインが試飲できるのですが、ハイシーズンで混雑した為、次回に延期。
トンネルカーヴの管理人さんの「小さい家族経営の醸造元は、試飲をさせてくれますよ。」という情報から、
土曜日はすずらん酒造さんへ車で訪問。みゆき荘さんから歩いて行ける大和葡萄酒、白百合醸造を訪問。試飲しつつ好みのものを(近々の自宅消費用に)数本購入。
みゆき荘さんの夕食時にまだ試飲していないいろいろなワインをいただいたため、翌日は、さらに蒼龍葡萄酒と旭洋酒さんに立ち寄り、その足で合計20本をトンネルワインカーヴに追加で格納してきました。
(撮影者:旭洋酒さんは以前から目をつけていて、チャンスがあれば行って試飲したいと思っていました。)
これまで飲んだベリーAのワインはジュースのような甘い香りがあって苦手だったけど、
旭洋酒さんのベリーAでできたクサカベンヌは一番気に入りました。(みゆき荘さんからだと歩いては無理。要電話連絡)
勝沼エリア内でぶどうや撮影者の好物ネクタリンを購入し、渋滞回避のため午前11時すぎには勝沼を出発、午後には帰宅。
ちょっと昼寝をしてからmikipom農園で収穫してきました。
巨大化した縞瓜(シマウリ、左)と、ゴーヤ、オクラ、ピーマン、しし唐、プチトマトなど。
旅行でラクしてきたので、今日の夕飯はゴーヤ、縞瓜、オクラなど自家製野菜を料理し、格納したワインの試飲用として取っておいたもので乾杯しました。
それにしても、甲州への1泊2日の旅は、トンネルカーヴ管理人のフレンドリーなおじさん、大和葡萄酒のカクシャク大社長、みゆき荘のやさしい女将さん、陽気な宿のお客さん(やけにピンポイントでゆかりの地が近い神奈川県民仲間&千葉のせんせい&栃木ほのぼのファミリー)、夫婦二人で頑張ってる旭洋酒の若奥さん、ぶどう園(阪本園)の朗らかお姉さんたちなど、本当に一期一会のたのしいたのしい旅でした!
1200年とも1300年とも言われている、勝沼に根ざしたぶどう文化、恐るべしです。
晩酌は湯のみでワインと漬け物。 結婚式も葬式もワイン。
当地の人々は自分の家でできた葡萄を工場に委託して毎年ワインを造る習慣があります。(昔は自家醸造ワインだったらしい)
この地のワインは奥深さを感じさせてくれました。
トンネルワインカーヴも借りたし、これから定期的に行くことになりそうです。